車の所有や利用方法が多様化している今、トヨタのクルマのサブスク「KINTO」は、手軽さに車に乗れるサービスです。
しかし、契約期間があるので簡単に新しい車に乗り換えられないのがデメリット。
でもKINTOには「のりかえGO」というサービスがあります。
「のりかえGO」は契約期間が満了していない場合でも、通常の途中解約よりも安い手数料で新しい車に乗り換えられる仕組みです。
この記事ではKINTOの「のりかえGO」について詳しく解説し、利用時に知っておくべき注意点をお伝えします。
KINTOのりかえGOとは?契約期間の途中でもお得に乗り換えられる
「のりかえGO」は、「KINTO」の利用者が、契約期間中にも関わらず新しい車に乗り換えられるサービスです。
KINTOのりかえGOの仕組みと特徴
「のりかえGO」は、普通ならできない初期費用フリープランの途中解約を、新たに他の車で契約しなおすことを条件に、他車に乗り換えできる仕組みです。
KINTOの契約の中でも「初期費用フリープラン」で契約した場合、契約期満了まで車を返却したり、乗り換えたりするのができなくなります。そうでなくても、契約を中断した場合には解約手数料が必要となります。
でも、「のりかえGO」ではKINTOで別の車を契約して乗り換えると、契約期間の途中でも安い手数料で新しい車に変更できます。
このサービスの仕組みは非常にシンプルで、現在契約中の車を返却し、次の車に乗り換えるだけなんです。
のりかえGOを利用するメリットとは?
「のりかえGO」のメリットは、契約期間中でも新しい車に乗り換えができる柔軟さと、通常の解約手数料よりも大幅に安い手数料で利用できる点です。
具体的なメリットは以下の通りです。
- 契約途中でも車を返却可能
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通常のカーリース契約では、契約が満了するまで車を乗り換えることはできませんが、のりかえGOでは契約期間中でも可能です。
- 安い手数料で乗り換え
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通常、途中解約にはな解約金がかかることが一般的です。でも、のりかえGOを利用すれば、手数料を大幅に抑えた形で新しい車に乗り換えられます。
- 簡単な手続き
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KINTOが乗り換えに必要な手続きをすべて行うため、面倒な書類作成や契約のやり直しなどは不要です。ユーザーはシンプルなプロセスで乗り換えを実現できます。
ライフスタイルやニーズに応じて車を手軽に変更したい方にとって、非常に魅力的なサービスです。
他のリースサービスとの違いは?
他のカーリースやサブスクリプションサービスとの大きな違いは、「契約途中での車の乗り換えが柔軟にできる」点です。
通常、リース契約は契約満了まで乗り換えができません。
しかし、KINTOの「のりかえGO」では、これらの制約を最小限に抑え、かつ低コストで新しい車に変更できます。
また、KINTOは月額料金に車両保険やメンテナンス費用も含まれているため、費用面でも透明性が高く、利用者にとって負担が少ないのも特徴です。
KINTOのりかえGOを利用するのに必要な手数料と条件
では、のりかえGOを利用しようとしたときに、どのような条件で利用できるのか、どのくらいの手数料がかかるのか解説していきます。
「のりかえGO」が利用できる条件
「のりかえGO」を利用して車を乗り換える際には、いくつかの条件を満たす必要があります。以下は、主な条件の一例です。
- 契約プラン
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初期費用フリープランでトヨタ車を利用中であること
契約中の車両がKINTOの初期費用フリープランでリースされたトヨタのものであることが必須です。また、乗り換える車両もトヨタが対象です。
- リース後の経過期間
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一定の利用期間が過ぎていること:すべての契約期間に対してのりかえGOが適用されるわけではなく、一定期間期間(3年契約なら18ヶ月以上、5,7年契約なら36ヶ月以上)車を利用していることが条件とされています。また、申し込みできるのは現在の車の契約満了4ヶ月前までです。
- 残リース期間
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納車見込みが契約満了1ヶ月以上前であること:のりかえ契約から納車までラグが生じますが、納車・乗り換え予定日が元の契約の満了から1ヶ月以上前であることが条件です。
これらの条件をクリアすれば、契約期間中でも新しい車にスムーズに乗り換えが可能です。
KINTOのりかえGOの手数料はいくらかかるのか?
のりかえGOを利用する際にかかる手数料は、途中解約に比べて大幅に安く設定されています。
通常のリース契約では、契約期間を満たさずに解約すると高額な解約手数料がかかることが多いですが、のりかえGOではそうした費用が抑えられるのが魅力です。
具体的な手数料は、リースの月額と契約年数に応じて変わります。
3年リースの場合
- 〜18ヶ月目:利用不可
- 〜24ヶ月目:2ヶ月分
- 〜32ヶ月目:1ヶ月分
- 33ヶ月目以降:利用不可
5年リースの場合
- 〜36ヶ月目:利用不可
- 〜42ヶ月目:3ヶ月分
- 〜48ヶ月目:2ヶ月分
- 〜56ヶ月目:1ヶ月分
- 56ヶ月目以降:利用不可
7年契約の場合
- 〜36ヶ月目:利用不可
- 〜42ヶ月目:6ヶ月分
- 〜66ヶ月目:5ヶ月分
- 〜72ヶ月目:3ヶ月分
- 〜78ヶ月目:2ヶ月分
- 〜80ヶ月目:1ヶ月分
- 80ヶ月目以降:利用不可
※ボーナス併用払いの場合、ボーナスを含めた支払額の1ヶ月あたりの平均額が1ヶ月分となります。
契約期間ないでも、時期によって利用可否、手数料が変わるので注意が必要です。
解約金フリープランとのりかえGOはどっちがお得?
解約金フリープランのメリットとデメリット
KINTOには「解約金フリープラン」という選択肢もあり、これは契約期間中に解約しても違約金が発生しないプランです。
解約金フリープランのメリットは、契約途中での解約時に違約金を気にせずに契約を終了できることです。
解約金フリープランは、いつでも解約・乗り換えができる仕組みです。そのため「のりかえGO」が利用できませんが、制度としてそもそも必要ありません。
その代わり申込手数料が必要となるのがデメリットです。
解約金フリープランとのりかえGOの総額支払いを比較
ここで気になるのが「解約金フリープラン」と「のりかえGO」の総額を比較すると、どちらがお得なのかということです。
次のグラフは、ヤリスを「初期費用フリープラン」と「解約金フリープラン」で契約した場合とを、契約月数ごとの総支払い額を比べたものです。
3年契約プラン
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5年契約プラン
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7年契約プラン
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さらに、初期費用フリープランで途中解約、またはのりかえGOを利用した時の総支払額も合わせて比較しました。
このグラフでわかるのは、途中解約だと残念ながら総支払額は高くなりますが、のりかえGOは解約フリープランよりも安くなります。
5年契約、7年契約も同様です。
ただし、のりかえGOは利用できる条件が限られてたり、のりかえ以外(途中解約)だと費用的に不利になるなど、自由度は解約金フリープランの上といえるでしょう。
まとめ
KINTOの「のりかえGO」は、契約期間中でも手軽に新しい車に乗り換えられる便利なサービスです。
手数料を考えても、自由なタイミングで解約・乗り換えできる解約金フリープランよりもお得です。
しかし、乗り換えできる期間が限られていたり、乗り換え以外の選択肢がないことなど、自由度は劣ります。
手数料や条件を正しく理解し、自分のライフスタイルや車の利用状況に合った最適なプランを選ぶことで、快適なカーライフを実現しましょう。